数年ぶりに思い出した Flickr 時代のよかったこと
2021-10-31 に通知メールがきて、このまま放っておけば 2021-11-29 に有料プランの契約が更新される。このタイミングでぼくは Flickr にお金を払うのをやめることにした。今までありがとう、Flickr。保存されている 63,452 もの画像のうちの一部は、おそらく今では Flickr 上にしか存在しない状態になっている。そういった事情もあってすぐにアカウントを削除するようなこともないだろうし、今後もほどよい距離感で付き合っていくことになるだろう。これからもよろしくね。 いろんな見方があるとは思うけれど、ぼくが見てきた Flickr は「モバイルの波にうまく乗れなかった」という印象で、スマートフォンが普及して Instagram が利用を伸ばしていった時代に、それとは対照的にだんだんと使われなくなっていった。 ぼくは Flickr 上で約 200 人のユーザをフォローしているのだけれど、2023 年に写真をアップロードしているユーザはほんの数人しかいない。すっかり過疎ってしまった。
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スマートフォンで気軽に X やら Instagram やらに写真をアップロードするようになってから、Creative Commons のことを考える機会が減っていたなあ、と気付く。思い返してみると 2008 年頃ってのは「これまで受信者だった自分たちが発信者になって、みんなでウェブに投稿して、それで少しずつ社会がよくなっていくんだ」という無邪気な未来を信じていられるような時期だった。 「ひとりひとりが、全体のヨサのために行動する」ってのを期待するのはむつかしいよね、と今は強く思うけれど。だからといってすべてをあきらめる必要もないよな、と思い直せたのがよかった。
また Flickr を積極的に使うようになるか、というと怪しいけれど。Flickr を楽しく使っていた時期があり、そのときには「公共のために」といったモチベーションが少しはあったということ、記録しておきたい。